鹿児島県の伊佐湧水(ゆうすい)消防組合は、8月に伊佐市大口渕辺の羽月川で起きた水難事故で人命救助した
無職岩瀬行夫さん(74)=同市大口山野=に感謝状を贈った。
消防組合によると、岩瀬さんは8月3日午前8時半ごろ、羽月川で市内の男性(83)がおぼれているのを見つけ、川
に飛び込んで男性を安全な中州に救助し、近くにいた人に119番通報を頼んだ。
男性は、救急隊が到着したとき、顔面蒼白(そうはく)でチアノーゼ症状の低体温状態だったが一命を取り留めた。
魚釣りが趣味の岩瀬さんは、車で通りかかり、川にコイがいるか見たところ、偶然、深みで男性がおぼれているのを
発見。救助しやすいよう、その場で衣類を脱ぎ、パンツ1枚で川に飛び込んだ。水中で男性の襟をつかんで川の中
州まで泳いでたどり着いたという。
伊佐市大口目丸の消防組合の消防本部庁舎前で今月、感謝状を贈呈された岩瀬さんは「男性が無事でよかった。
救助するときは無我夢中だった」と当時を振り返った。
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