サウジアラムコ、２・８兆円調達へ…企業価値１８０兆円で世界最大
11/17(日) 23:00
【ロンドン＝池田晋一】サウジアラビア国営で世界最大の石油会社サウジアラムコは
１７日、１２月にサウジの証券取引所（タダウル）で計画している株式上場で、
１・５％の株式を売り出すと発表した。１株当たりの想定価格は
３０〜３２リヤル（約８〜８・５ドル）とし、約２５５億ドル（約２・８兆円）
の資金調達を見込む。
２０１４年の中国アリババ集団が調達した２５０億ドル（２・７兆円）を上回り、
過去最大となる公算が大きい。
発行済み株式数は２０００億株で、想定価格に基づいた企業価値は
１・７兆ドル（約１８０兆円）規模。米アップルやマイクロソフトを上回り、
世界最大の企業となる見通しだ。
サウジには石油依存の経済から脱却するため、上場で得た資金を元に、
観光など産業を多角化する狙いがある。上場計画は１６年に明らかにされ、
サウジはアラムコの企業価値を２兆ドル（約２２０兆円）と主張していた。
ただ、足元では原油価格が低迷しており、サウジは今回、企業価値を
見直したうえで想定価格を決めたとみられる。
https://www.yomiuri.co.jp/economy/20191117-OYT1T50116/
