東京五輪・パラリンピックに向けて注意喚起が必要だ。ラグビーW杯の観戦のため来日していたイギリス人男性から金を奪おうとしたとして、警視庁組織犯罪対策2課は、14日までに強盗未遂の疑いでバングラデシュ国籍のバー経営ホッセン・リアット容疑者(39)ら男女3人を逮捕した。
現場は東京・六本木のバー。3人は9月26日深夜から27日未明にかけて、被害男性を羽交い締めにして顔を殴るなどした疑い。3人は容疑を否認している。
組対2課によると、被害男性はマッチングアプリを通じて中国国籍の女(24)と知り合い、女に誘われてホッセン容疑者のバーに行き、飲食代としてカードで93万円を支払わされた上に、さらに金を要求されたという。中国籍の女も共犯として同容疑で逮捕されている。
昨年5月から今年10月の間にホッセン容疑者が管理する銀行口座に計1億1600万円ほどの入金があり、同課が経緯を調べている。過去に外国人観光客からこの店で同様の被害に遭ったという相談が40件ほどあったともいう。
余罪があるようだが、そのことは外国人向けのネット口コミサイトでも分かる。今年3月にこのバーに行ったという外国人の書き込みでは「リップド・オフ(ぼったくり)」と警告されていた。「クレジットカードを何回も使われた」と書いている。
また、4年前に同店を訪れた人は「ネバー・ゴー(絶対に行くな)」と強調。この人はクレジットカードが使えないと店に言われ、ATMに連れていかれていた。
観光関係者は「訪日客は日本は治安がいいと思っているだけに油断しており狙われやすいのだろう。来年は東京五輪があるから、訪日客を守るためにもぼったくり店の調査が必要じゃないか」と指摘。治安の良さはなんとしても守りたいものだ。
ソース
https://www.tokyo-sports.co.jp/social/incident/1622247/