立憲民主党の安住淳国対委員長は15日、首相主催の「桜を見る会」をめぐる疑惑に関して安倍晋三首相が記者団に違法性を否定したことを受け、
「都合良く一方的に自分の主張を言っただけだ。逆に話が大きくなるのではないか」と述べ、引き続き厳しく追及する考えを強調した。
また、説明が唐突だったとして、「アンフェアで卑怯(ひきょう)だ」「不意打ちの言い訳会見だ」と批判した。国会内で記者団に答えた。

 安住氏は、桜を見る会を組み込んだツアーを首相の事務所が企画したと強調した上で、「後援会の活動だと思うのが普通だし、当たり前の解釈だ。収支報告書に計上しなかったことが問題だ」と語った。

 週明け18日以降の国会運営については「こういう姿勢で来たからには国会がどうなるか保証できない。粛々と国会が動いているのを自分から『止めてください』とお願いしているのではないか」と述べ、審議を拒否する可能性も示唆した。

 安住氏は終始、不満げで、最後は「こんな週末の夕方に、『今週でこの話は終わりにしましょう』と言わんばかりの対応だが、逆に火に油を注ぐことになった」と述べた。

 野党は首相出席の予算委員会の集中審議を開くよう要求しており、週明けに改めて主要野党間で対応を協議する方針だ。しかし、与党は会に関する集中審議の開催は必要ないとの立場だ。政権幹部は15日、来月9日に会期末を迎える今国会中は「行わないだろう」との見方を示した。

https://www.sankei.com/smp/politics/news/191115/plt1911150049-s1.html