2016年の夏、アリッサ・マルコは一本の緊急電話を受けた。彼女は、ニューヨークで最も古いバイクチームのひとつ、
「ニューヨークシティ・サイレンズ・ウーマン・モーターサイクル・クラブ」のメンバーだ。
電話の内容は、早産児を養子にとったばかりの一人の女性が幼い息子に母乳をやりたがっている、というものだった。マルコはヘルメットとロードジャケットを掴み、トライアンフを走らせた。
寄付された母乳の入ったミルク瓶を引きとるため、彼女は設立されたばかりの「ニューヨーク・ミルク・バンク」へ向かった。
その2時間のドライブが、彼女にとって最初の「ミルクライダー」──サイレンズの新たなニックネーム──としての走りだった。
氷を詰めたサドルバッグにミルク瓶を入れ、マルコは女性のもとへと出発した。当時のことについて、マルコは次のように話す。
「そのとき自分は、目的をもってバイクを運転していると感じました。でも、病院に到着して赤ちゃんを見るまで、私はことの重大さを理解していなかったんです。
その赤ん坊はとても小さくて、母乳を本当に必要としていることは明らかでした」
いかそ
https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20191112-00000002-courrier-int