居酒屋の団体予約を無断でキャンセルしたとして、警視庁丸の内署が11日、東京都内の50歳代の男を偽計業務妨害容疑で逮捕したことがわかった。
無断キャンセルによる飲食店の損害が社会問題化しているが、容疑者が摘発されるのは珍しいという。

 捜査関係者によると、男は6月下旬頃、千代田区内の居酒屋に偽名を使って電話をし、1人1万円の食事コース計17人分を予約しながら、当日に来店せず、店の業務を妨害した疑い。
「問い合わせの電話はしたが、予約はしていない」と容疑を否認している。

 この居酒屋の系列店4店にも、同じ日に8〜20人分の団体予約があり、いずれも無断でキャンセルされた。
いずれも同じ偽名で予約されており、丸の内署は当初から来店するつもりがなかったとみて、男との関連を調べている。

 近年、無断キャンセル被害は深刻化し、経済産業省の有識者勉強会のリポートによると、損害額は年間2000億円に上るとされる。

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