同和問題の解決に取り組む団体の理事らが警視庁に指名手配され逃走中だった男に会い、国会議員や警察とつながりがあるので逮捕状を取り消せるとして現金をだまし取った詐欺の罪で逮捕・起訴されました。

逮捕・起訴されたのは、同和問題の解決に取り組む団体の一つ「自由同和会」の中央本部理事、江藤貴之被告(54)です。

去年5月、覚醒剤取締法違反の疑いで警視庁に指名手配され逃走中だった男と奈良市のマンションで会い、現金20万円をだまし取った詐欺の罪に問われています。

江藤理事は「自由同和会」の奈良県内の支部の事務局長と共謀して現金をだまし取ったとされ、この事務局長が男に
「国会議員や警察と深くつながっているので逮捕状を取り消せる」とうそを言っていたということです。

捜査関係者によりますと指名手配されていた男がその後、警視庁に逮捕され、逃走中のいきさつを説明したため、発覚したということです。

江藤理事は、事務局長とともに先月、逮捕・起訴され、すでに保釈されています。

理事らが起訴されたことについて、「自由同和会」中央本部は「詳細がわからず対応できないので、裁判の結果が出たうえで検討したい」としています。

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20191111/k10012172501000.html