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兵庫県尼崎市内の自転車盗難件数が着実に減少している。2008年に3704件を数えたが、
18年は実に約53%減の1728件にまで減らした。
とりわけ2年前からは、自転車を“拝借”しようとする人に警告する機能がある「ダミー自転車」を導入し、
効果を上げた。これまでにない自転車盗対策。その手法とは−。
https://www.kobe-np.co.jp/news/hanshin/201911/0012846486.shtml
同市は全域が平たんで、自転車が広く利用されている。一方で、不法駐輪や自転車盗も横行。
自転車を盗んで乗り捨てる「ちょい借り」などが多いといい、ここ数年の自転車盗難件数は
減少傾向ながらも年間2千件以上で推移してきた。
市は17年から、対策を強化。罪の意識が軽いとされる自転車盗に対し、同市地域防犯アドバイザーで
犯罪心理学が専門の桐生正幸・東洋大教授の協力を得て、「犯人にメッセージを送る方法」(同市危機管理安全局)に取り組んできた。
その一つが、同年から採用したダミー自転車の駐輪場への配置だ。車体を動かすと
警報音が鳴る装置を付けた自転車を駐輪場に紛れ込ませ、「盗もうとするとアラームが鳴ります」という警告文も周囲に掲示する。
当初は盗難が多かったJR尼崎駅と阪急武庫之荘駅の駅前駐輪場で始めたが、現在は民間施設などにも拡大している。
また、盗難多発地域に「そのちょい借り、犯罪です!」と呼び掛けたステッカーも駐輪場に貼り、
安易な行為が刑法に触れることも紹介する。