9月14日夜、サウジアラビア東部の国営石油施設が急襲され、爆発・炎上する事件が発生。
サウジは一時的に総生産能力の半分を失い、原油価格は高騰した。
イエメンの親イラン武装組織フーシ派が犯行声明を出したものの、サウジ政府はイランによる直接攻撃であると主張し、犯行主体は明らかになっていない。

世界の軍事関係者がもうひとつ注目しているのが、その攻撃方法だ。
サウジの重要インフラである石油施設は、アメリカ製のミサイル防衛システムで守られていたはず。
どうやって破られたのか?

サウジ国防省によれば、攻撃に使われたのはイラン製の新型巡航ミサイル7発と、三角翼を持つ新型の自爆ドローン18機。
このドローンにはAIが搭載され、入力された座標へ向け自律飛行するという。

フォトジャーナリストの柿谷哲也氏はこう語る。
「サウジが公開した残骸の写真を見ると、イスラエルのIAI社が開発したドローン『ハーピー』によく似ています。
ハーピーの航続距離は約500kmで、用途に合わせて数種類の弾頭を搭載できる。
低空を飛ぶ巡航ミサイルと小型ドローンの組み合わせによる空爆は、まさにアメリカが近年警戒していた攻撃方法です」

https://www.excite.co.jp/news/article/Shueishapn_20191106_110081/