東西冷戦の象徴だったベルリンの壁が崩壊して今月9日で30年になる。ユーチューブのコンテンツとVR（バーチャル・リアリティー）によって、人々はベルリンの街に繰り出し、当時の緊迫した様子を追体験することができる。
あるシーンでは、東西ベルリンの間にトンネルが掘られ、二晩で57人が逃げていく様子が描かれている。
ここでは、西側に逃げようとして、少なくとも138人が命を落とした。捕らえられ、刑務所に入れられた人も大勢いた。
VRでは、東西を隔てた壁の真ん中に立ち、壁の大きさを感じることができる。
制作ディレクター、ジョフ・ウィルソン氏は「若い人たちに参加してもらうことがとても重要。ベルリンの壁には大きな意味がある。壁を建設して国境を封鎖するーということ。
これは、今日の世界、そして欧州にとっても、大いに関係のあることだ。歴史的な資料としてだけでなく、心に響くものとして体験してもらいたい」と語る。
20歳の学生、アントン・ボン・キーセラー氏の祖父が、まさにそのトンネルを作るのを手伝った。
「一番興味深かったのは、目の前に立ったときのトンネルの深さだ。想像していたよりずっと深い。そして、トンネルはとても狭く長い。掘るのは大変だったと思う」と話した。
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20191107-00010009-reutv-eurp
