県内の小学生による暴力行為は、昨年度451件とこれまでで最も多くなったことが文部科学省の調査でわかり、県教育委員会は「感情をコントロールでき
ない児童が増加する傾向にある」と分析しています。
文部科学省が毎年行っている子どもたちの問題行動に関する調査によりますと、昨年度、県内の公立小学校で起きた教員や児童に対する暴力行為の件数は4
51件で、前の年度よりも78件、率にして20%増え、平成9年度の調査開始以来、最も多くなりました。
暴力の形態をみますと、▼児童を対象にした暴力が239件と最も多く▼教員を対象にした暴力が131件、▼ものを壊すといった行為が78件などとなっ
ています。
原因としては、ささいな言い合いから暴力をふるうケースが多く確認できたということで、県教育委員会は「感情をうまくコントロールできなかったり、コ
ミュニケーションをとるのが苦手な子どもが増えているのではないか」と分析していて、相手の言葉やしぐさなどから考えや思いを理解したり、自分の意見
を適切な表現で伝えたりできるようにする取り組みを強化したいとしています。
https://www3.nhk.or.jp/lnews/otsu/20191106/2060003760.html