舞鶴市が皇位継承に伴う恩赦の対象を調べたところ、公民権を停止されていた市内の男性について、回復の手続きをとっていなかったことがわかりました。
これによって男性は7回の選挙で投票や立候補ができなかったということで市は公民権を回復したうえで、謝罪しました。
舞鶴市によりますと、市内に住む男性は、平成23年5月に罰金刑となり、公民権を停止されて選挙での投票や立候補ができなくなりました。
公民権は5年後に回復するはずでしたが、担当する市の市民課が把握していなかったため手続きをとっていなかったということです。
このため男性は平成28年5月以降の、3年5か月の間に行われた国政選挙や京都府知事選挙、舞鶴市長選挙など合わせて7回の選挙で投票や立候補ができ
ませんでした。
天皇陛下が即位を宣言される儀式に合わせた恩赦にあたって先月、市が対象となる人を調べたところ、発覚したということです。
市は男性の公民権を回復する手続きをとったうえで、謝罪しました。
舞鶴市市民文化環境部の左織誠次長は「認識不足で本人に多大なご迷惑をおかけしました。今後は公民権停止に関する一覧表を作成し、回復処理が行えてい
るかを定期的に確認します」とコメントしています。
https://www3.nhk.or.jp/lnews/kyoto/20191102/2010005087.html