変わった社名 「(株)△□○」って何と読んで何する会社?
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20191030-00000500-san-soci
https://amd.c.yimg.jp/amd/20191030-00000500-san-000-7-view.jpg
「広島高速鉄道・アストラムラインの伴(とも)中央駅ホームから『(株)△□○』の看板が見える。何と読んで、何をしている会社か調べてほしい」。読者からこんな問い合わせが寄せられた。広島市安佐南区にある同駅に行ってみると、確かに住宅街の真ん中に「△□○」と書かれた看板が。看板のある建物に近づいてみると、トラックや乗用車にも「△□○」の記号がある。意を決して同社へ突撃した。
【写真でみる】「△□○」三訓と企業宣誓
■資本金も電話番号も
「数年に1回はメディアの取材がありますよ」。苦笑するのは同社社長の生西健司さん(50)だ。社内を見渡しても、製品紹介のポスターや企業宣誓に「(株)△□○」と書かれていて目についてしまう。
同社は昭和49年創業。会議室やトイレなどの間仕切りをするパーティションなどの製造・販売・施工を手がける。今年6月期の決算では初めて年商10億円を達成。広島市安佐南区の本社のほか福岡県に九州支店、大阪市内と東京都内に事務所があり、業界でも老舗に入る。
肝心の社名だが「『△□○』と書いて『ミヨマル』と読みます」(生西さん)。社名へのこだわりは徹底されている。
設立当初の資本金は340(ミヨマル)万円。そこから、834万円→1340万円→3400万円へと「ミヨマル(340)」の社名にちなんだ増資を行っている。
電話番号や車のナンバーも「340」にちなんだ番号。営業車が信号待ちをしているとき、ほかの車のドライバーが車から「何と読むのですか?」と尋ねられたことも少なくないという。
■「この世の原形」
この変わった社名の由来は、先代社長で創業者の福田剛さん(82)の「ひらめき」という。
福田さんが「壮大な社名」を考えていたところ、「屋根は三角で、窓は四角、人の顔は丸い」とひらめいた。「この世の原形は△□○に集約される」と考え、そのまま社名にすることにしたのだ。
辺の数から「△」は「ミ」、「□」は「ヨ」と読み、○はそのまま「マル」にした。「よくおでんの具に間違えられますが、唯一無二のオンリーワンの社名だと思っています」と生西社長は胸を張る。