中東・レバノンで大規模な反政府デモが続き、これまでに市民2人が死亡するなど混乱が広がっています。
レバノンでは、スマートフォン用アプリを使った無料通話に課税する方針を政府が発表したことをきっかけに、17日以降、
政府に抗議するデモが続いています。長年低迷する経済や政府の汚職に対して溜まっていた市民の不満が噴出したことで
事態はエスカレートしていて、ロイター通信によりますと、これまでに一部デモ隊による放火で市民2人が死亡しました。
ハリリ首相は21日、課税の方針を撤回したうえで、閣僚の報酬半減などを盛り込んだ改革案を発表しましたが、
翌22日には首都ベイルートや北部のトリポリなどで数万人規模の市民が抗議活動に参加し、収束のめどはたっていません。
レバノンはキリスト教勢力とイスラム教勢力との間でおよそ15年にわたる内戦を経験していますが、今回のデモは宗教の枠を
超えて市民が参加する前例のない運動に発展しています。
中東では、イラクでも汚職などに抗議する反政府デモが続いています。AP通信によりますと、これまでに150人以上が死亡。
25日には、夜間外出禁止令が敷かれるなど、緊張が高まっています。
https://news.tbs.co.jp/newseye/tbs_newseye3814511.html