香典「指示せず」と説明 菅原氏、秘書持参は違法認識 2019年10月27日05時00分
菅原一秀衆院議員の公設秘書が選挙区内で香典を渡した問題で、25日に経済産業相を辞任した菅原氏が26日、
朝日新聞の取材に答えた。
秘書が香典を持参した経緯について「指示はしていない」と説明した。
公職選挙法は、議員本人が持参しない限り選挙区内で香典を渡すことを禁じている。
しかし、今月17日にあった選挙区内の支援者の通夜で、菅原氏の秘書が香典を渡したと週刊文春が報道。
菅原氏は25日、経産相を辞任した。
この問題について菅原氏は26日、朝日新聞の取材に経緯を説明。
秘書と交わしたとするLINEによると、17日午後4時45分に秘書から「○○家の通夜の香典はおいくらですか」と
尋ねられた菅原氏は、「困った 停電の閣僚会議」「明日は何時?」「香典気を付けて」と返信していた。
その後、秘書から「明日は1030からです。香典はいかが致しますか。額はおいくらでしょうか」と打ち返しがあり、
菅原氏は「二万」と送っていた。
菅原氏は「二万」について、自分が18日の葬儀に持参する香典の額を伝えたものだと主張した。
「香典気を付けて」の意味は「(香典袋には)『衆議院議員 菅原一秀』という判子が押してあるから、
(17日に代理持参しては)ダメですよという意味。次の日、私が行こうと思っていたから」と説明。
ばれないように持って行け、という指示ではないと答えた。
代理持参が違法であるという認識は「基本的なことなので当然あった。香典はポケットマネーで私が持って行くもの」とし、
代理持参の指示は、今回も日常的にも「ない」と否定した。
それにもかかわらず、秘書が代理で持参したことについて、菅原氏は「秘書がどう思ったかは分からないが、結果的に秘書が出した。
しっかり言えばよかったが、台風の騒ぎの中で余裕がなかった。教育、指導不足だった」と述べた。
通夜への秘書の出席自体は「地域の幹部の方との顔つなぎは日頃から言っていたので、絶対行くと思った」という。
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