バイクに車が追突、バイク側に賠償命令「あおり運転が原因」
10/25(金) 17:34配信
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20191025-00050268-yom-soci
福岡市でオートバイに乗用車が追突した事故を巡る民事訴訟で、福岡地裁が、オートバイによる「あおり運転」が原因と認定し、運転手の男性に対し、請求額通り約27万円の賠償を命じる判決を言い渡していたことが分かった。福岡高裁も24日、この判断を支持する判決を出した。
判決によると、オートバイの男性は2017年11月、福岡市博多区の路上を低速で走行中、乗用車から追い越されたことに憤り、爆音を上げながら車を追い上げて並走。窓ガラスをたたいたり、強制的に停車させようとしたりした後、車の前方に進入して急ブレーキをかけ、衝突した。
車を運転していた男性側は、修理代など約27万円の支払いを求めてオートバイの男性を提訴。1審・福岡簡裁は昨年12月、オートバイ側に衝突の責任があると認める一方、車側も減速するなどの注意義務を怠ったとして1割を過失相殺し、約24万円の支払いを命じた。
だが、今年7月の2審・福岡地裁判決は、オートバイの運転について「通常ありえない行動で、あおり運転と優に認定できる」と指摘。悪質性に照らすと過失相殺すべきでないと判断し、1審判決を変更、請求額全額の賠償を命じた。オートバイの男性は上告したが、福岡高裁は24日、2審判決を支持し、上告を棄却した。