「雇った殺し屋が下請けを雇う」ということが繰り返されて「5次下請けの殺し屋」が誕生してしまう
下請けがさらに下請けを雇うという多重下請け構造は建設業界やIT業界だけではなく、殺し屋業界にまで
及んでいるようです。中国で暗殺の多重下請けに関与した6名が逮捕されました。
南?市中院?覃佑?等人犯故意?人罪抗?案??宣判
https://mp.weixin.qq.com/s/ibIkZBbnZb-menl7Xv4FAQ
The five reluctant hitmen of China: group jailed over botched contract killing | World news | The Guardian
https://www.theguardian.com/world/2019/oct/22/the-five-reluctant-hitmen-of-china-group-jailed-over-botched-contract-killing
2013年秋頃、不動産ビジネスマンのQin Youhui容疑者は、Youhui容疑者を告訴していた名字がWeiという
ビジネスマンを始末するため、200万元(約3100万円)で殺し屋を雇いました。しかし、雇われた殺し屋は
200万元のうち半額を「中抜き」し、残りの半額で下請けの殺し屋を雇うことにしました。
話はここで終わりませんでした。元請けと同様に、この下請けの殺し屋もまた、下請けの殺し屋を雇うことにしたのです。
さらにこの孫請けもまた下請けを雇い……と、繰り返された下請けの回数は合計4回。最後に雇われた5番目の
殺し屋の報酬は、中抜きが繰り返された結果10万元(約150万円)だったとのこと。
この5番目の殺し屋は、殺し屋としての勇気を持ち合わせていませんでした。5番目の殺し屋はターゲットのWeiさんに接触して、
「たったの10万元で殺しをしたくはない。事態を解決するため、私に協力してくれ」と持ちかけました。
5番目の殺し屋はWeiさんと協力して、「死んだふりをした写真」を撮影。その写真は携帯電話で送信されて、
依頼者のYouhui容疑者の元に届きました。Weiさんは10日間身を隠した後、5番目の殺し屋がWeiさんの手元に
うっかり置き忘れていった携帯電話を持って警察に出頭。今回の事件の全貌が明らかになりました。
中国の広西チワン族自治区南寧市中級人民法院は、「6名が行おうとしたのは、意図的な殺人行為である」と
中国で人気のメッセンジャーアプリ微信(WeChat)上で発表。依頼主のYouhei容疑者と5名の殺し屋に対して、
それぞれ懲役2年7カ月から懲役5年までの刑期が言い渡されました。
https://gigazine.net/news/20191023-five-reluctant-hitmen-jailed/