天皇陛下が即位を宣言される「即位礼正殿の儀」(22日)に参列するため、韓国の李洛淵(イ・ナギョン)首相が来日する際、文在寅(ムン・ジェイン)大統領から安倍晋三首相への親書を持参する方針であることが分かった。
文政権は狂気の「反日」暴走を続けてきただけに、その中身が注目される。

「日韓の2人の最高指導者が歴史的な義務だと考え、(日韓の懸案を)解決してくれるよう望んでいる。そのために私が使いを務める。懸案は2人が在職中に解決できると思うし、しなければならない。文大統領も固い意志を持っている」
李首相は自らの役割を、共同通信との単独会見でこう語った。
親書は「文大統領が『親書を送るのが良いのでしょうね』と話したのに対し、私(李氏)は『はい、書いてください』と答えた」という。
史上最悪とされる日韓関係は、文政権が1965年の日韓請求権協定を反故(ほご)にするような、韓国最高裁判所の異常判決を是認する態度を取ったことが最大の原因だ。
これに、韓国国会議長の「天皇陛下(現上皇さま)への謝罪要求」や、韓国海軍駆逐艦によるレーダー照射事件などが重なった。
李首相は単独会見で、元徴用工問題について「今の状態は残念だ。日韓両国は非公開の対話もしている。双方の指導者が後押しすれば、速度を上げられる。
途中経過が公になることは役に立たない。ガラスの器のように慎重に扱うべきだ」と語ったが、具体的な解決策は示していない。

韓国が、日韓のGSOMIAの破棄を決定したことについては、日本が半導体素材などの対韓輸出管理強化を撤回すれば、「韓国も対応を再検討できる」と述べた。
日本の輸出管理強化は、韓国の戦略物資管理に問題が発覚したためで、GSOMIAと取引する対象ではない。
さて、注目の親書はどんな内容になりそうか。

韓国事情に詳しいジャーナリストの室谷克実氏は「おそらく、『日韓の現状は遺憾だ。この機に両国で新しい行動宣言を出しましょう』といった程度だろう。
徴用工などの懸案には触れず、日本をごまかそうとするはずだ。李氏は戦略物資を『北朝鮮に流していません』と言い訳をするかもしれない。
文氏が『反日』を改めない限り、両国の信頼関係は壊れたままだ」と語っている。

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