千葉県成田市の小学1年、小倉美咲さん(7)が行方不明になった山梨県道志村のキャンプ場が、
台風19号で壊滅的被害を受けた。現場周辺にとどまっていた
美咲さんの母、とも子さん(36)は山を下りて同市に帰った。とも子さんは18日、
産経新聞の取材に応じ、「美咲は山にいると信じていたが、惨状を見たら、いてほしくないと思った」と
ジレンマを語った。
美咲さんが行方不明になった「椿荘オートキャンプ場」は、12日の豪雨でキャンプ場内を流れる椿沢が氾濫。
斜面の崩落も起き、大量の岩や土砂、倒木などが流れ込んだ。
18日に記者が取材に向かったところ、国道413号から最短距離でキャンプ場に
つながる林道は舗装がめくれ上がり、通れなかった。別ルートでたどり着いたが、
キャンプ場は大きく姿を変えていた。
美咲さんは9月21日、とも子さんや姉、友人家族らとキャンプに訪れた。同日午後3時40分ごろ、
小川へ先に遊びに行った子供たちを1人で追い掛けた後、行方が分からなくなった。
とも子さんら家族はそれから1週間ほど、テントを張ったまま美咲さんを捜し、
その後は近くの旅館に滞在して捜索活動を見守ってきた。県警などは今月6日、
大規模な捜索を打ち切り、ボランティアが捜し続けてきた。
台風19号の接近でいったん成田に帰っていたとも子さんは、14日朝に現場に戻って、
あまりの被害の大きさに驚いた。
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20191018-00000593-san-soci