韓国軍、ファーウェイなど中国製品のリスクを把握していた
10/15(火) 10:42配信 朝鮮日報日本語版
ファーウェイを含む中国製品を通じてサイバー攻撃を受ける可能性について、韓国軍はこれを昨年から
認識していたことが14日までに分かった。韓国軍はこれまで米国からのファーウェイ排除要求に
「ファーウェイ製品は使っていない」と回答し、中国製品を通じたサイバー攻撃のリスクには口を閉ざしてきた。
韓国軍の周辺では「軍はサイバー攻撃のリスクを把握していたが、米中の間で双方の顔色をうかがい積極的な対応が
できなかったのではないか」などの指摘が相次いでいる。
本紙がこの日入手した資料「北朝鮮によるサイバー活動増加予想に伴うセキュリティー上の脅威および対策通知」
によると、韓国軍の情報当局は昨年11月「北朝鮮など第三国によるサイバー攻撃などのリスクが予想される」として
各軍に文書で注意を促すと同時に、対策に乗り出すよう求めていた。韓国軍は文書の中で
「IoT(モノのインターネット)や5G(第5世代移動通信)を含む第4次産業技術(監視カメラやドローンなど)
の導入が本格化し、わが軍の国防統合データセンターや防衛事業庁などが新たな手口のサイバー攻撃を受け、
情報を奪われる可能性が高まっている」と指摘した。その具体的な例として「中国製のIoT製品や
5Gネットワーク機器を使用する際、バックドアなどを使ったサイバー攻撃が懸念される」と明記されていた。
「バックドア」とはユーザー認証など通常の手続きを経ず、ユーザーの知らない間にメーカーなどがアプリや
システムを操作できるようにしたプログラムのことだ。ある韓国軍関係者は「中国メーカーがバックドアを通じて
サイバー攻撃を仕掛けてきた場合、韓国軍はそれを認識もできないままやられるしかない」と指摘した。
これはこれまで韓国軍がファーウェイをはじめとする中国製品に対して表向きに示してきた認識とは完全に
異なる。韓国軍はつい最近まで、中国製品の使用によるサイバー攻撃のリスクに対して具体的な見解を示して
こなかった。安保支援司令部は今年6月に開催された「2019年の国防セキュリティー・カンファレンス」
において、ある専門家がバックドアにより中国からサイバー攻撃を受ける可能性を指摘したことに難色を示し、
そのためある出席者がテーマを見直すハプニングがあった。しかし実際は韓国軍の情報当局も昨年から内部で
すでに中国製品使用のリスクを警告してきたのだ。
以下ソース
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20191015-00080054-chosun-kr