米ゲーム大手のアクティビジョン・ブリザードは8日、
ゲーム対戦競技「eスポーツ」の大会で香港の反政府デモを支持する発言をした選手を1年間の出場停止処分にしたと発表した。
言動が規定に違反したためとしている。
同社は中国ネット大手の騰訊控股(テンセント)と提携関係にあり、世界最大のゲーム市場である中国の消費者らに配慮した可能性もある。

出場停止処分を受けたのはオンラインカードゲーム「ハースストーン」のトーナメント大会に出場していた香港出身のエン・ワイ・チャン氏。
米メディアなどの報道によると、「Blitzchung」の通称で知られる同選手は台湾での試合後のインタビューに防毒マスクを着けて登場し、
反政府デモを称賛する発言をしたという。

アクティビジョンは大会ルールの中でプレーヤーが自らを悪評にさらしたり、だれかを怒らせたりする行為を禁じており、
主催者の裁量で出場停止や賞金没収などを決められるとしている。
同社は8日付の声明の中で「ルール違反を非常に深刻に受け止めている」としたうえで、
「調査の後、同様の事態が将来発生するのを防ぐために必要な措置を講じていく」と述べた。





米ゲーム大手、eスポーツ選手を出場停止に 香港デモ支持で
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO50776580Z01C19A0000000/