囲碁の七大タイトルの1つ名人戦で、芝野虎丸八段がタイトルを持つ張栩名人に勝って、19歳で名人になりました。
10代のうちに七大タイトルを1つでも獲得したのは芝野八段が初めてで、井山裕太さんが持つ最年少記録を
更新しました。
囲碁の第44期名人戦七番勝負は、タイトルを持つ張栩名人(39)に芝野虎丸八段(19)が挑み、
ここまで3勝1敗で芝野八段がタイトル獲得まであと1勝に迫っていました。
7日から静岡県熱海市で行われた第5局で、白番の芝野さんは8日午後7時すぎに張さんを投了に
追い込んで勝ちを収めて4勝1敗となり、19歳11か月で自身初となる「名人」のタイトルを獲得しました。
10代のうちに七大タイトルを1つでも獲得したのは芝野さんが初めてで、現在四冠の井山裕太さんが
平成21年に達成した20歳4か月の最年少記録を更新しました。
また、芝野さんは平成26年9月のプロ入りから5年1か月での七大タイトル獲得となり、許家元八段の5年4か月の
記録を更新して史上最短となりました。
対局後、記者から最年少記録達成の心境を問われた芝野さんは静かに考え込みしばらく間を空けたあと、
「よく分かりません」とだけ語りました。
敗れた張さんは「苦しいと思う局面は多かった。レベルの高い碁だったと思うし、明らかに僕のほうがミスが
多かった。完敗でした」と対局を振り返っていました
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20191008/k10012118211000.html