ニュージーランドを代表する果実のキウイフルーツ。世界的なキウイ産地の同国が日本への輸出に力を入れている。
日本のキウイ輸入の大半をニュージーランド産が占め、近年は健康志向の女性に人気が高まっている。
昨年末の環太平洋経済連携協定(TPP)の発効で関税がなくなったことも影響しそうだ。

 ニュージーランド産のキウイを独占輸入するゼスプリインターナショナルジャパンの2019年度の輸入販売量は、
2853万トレー(1トレーは約3.5kg)と過去最高を更新する計画。昨年度より0.5%多い。

 日本では以前はキウイの輸入の際、6.4%の関税がかかっていたが、TPP発効でこれがなくなった。
ゼスプリによると、現地の人件費の上昇など生産コストが上がっているため、販売価格は据え置きの方針。

 ただ、関税撤廃や輸入量の増加で、店頭では「値頃な価格になる」(イオンリテールの千葉泰彦農産商品部長)
可能性は依然あるという。

 来日したニュージーランドのアーダーン首相は19日、都内の大手スーパーの売り場を視察し、
「キウイは体にとてもいいので、日本の消費者がキウイを好んでくれてとてもうれしい」とPRした。(佐藤亜季)
https://www.asahi.com/articles/ASM9L5VHJM9LULFA030.html