香港証券取引所がロンドンの証券取引所に対して持ちかけたおよそ4兆円での買収提案について、
ロンドン証券取引所の側は戦略的なメリットが見いだせないなどとして拒否しました。
今月11日、香港証券取引所はロンドン証券取引所グループに対し、アジアとヨーロッパの重要な金融センターが
一緒になることが双方の利益になるとして、ロンドン証券取引所のすべての株式を296億ポンド、日
本円でおよそ4兆円で買い取る形での合併を提案しました。
これについてロンドン証券取引所は13日、この買収提案には根本的な欠陥があるとして拒否することを決め、
香港側に通知しました。
香港側に宛てた書簡では、その理由として金融データの分野を成長戦略に掲げるロンドン側にとって方向性が
異なる証券取引所との合併はメリットがないことに加え、政治の影響を受けるリスクがあることなども挙げています。
これを受けて香港証券取引所は「合併は2つの証券取引所が世界の金融市場をリードするチャンスになると
確信している」とのコメントを発表し、今後も働きかけを続ける姿勢を示しました。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20190914/k10012081941000.html