●父から受けた「叔父子」の恨み
崇徳天皇がなぜ怨霊になったかを一言でいえば、弟(後白河天皇)との確執に苦しんだゆえなのだろう。
崇徳帝は誕生から気の毒な境遇であった。父・鳥羽天皇から「叔父子」と呼ばれ避けられる子だったのだ。
これは崇徳帝の父が鳥羽帝ではなく、曽祖父にあたる白河法皇と母・璋子の密通の結果生まれた子だという
意味である。つまり、本当は叔父さんにあたる人物という意味で、父からそう呼ばれていたのである。このことが、
鳥羽帝と崇徳帝の間に距離を作った。崇徳帝には何ら責任のないことではあるのだが。
https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20190913-00000037-sasahi-life