白いカキフライ、広島県が発案 白さの謎は
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広島を世界一おいしくカキが食べられる街へ――。そんな目標を掲げる広島県は12日、油やパン粉、揚げ方などにこだわった新しいカキ料理「白いカキフライ」を開発したと発表した。11月上旬ごろから、広島市内の飲食店などで食べられるという。
【写真】広島県が開発した白いカキフライを食べる湯崎英彦知事=2019年9月12日午前、広島県庁、松島研人撮影
生でも食べられる新鮮なカキを生パン粉で包み、ラードで揚げた。一般的なカキフライが約180度の油で揚げるのに対し、約130度の低温で数分かけてじっくり揚げることで、真っ白な衣に仕上がるという。
広島はカキの生産量と1人当たり消費量がともにダントツの全国1位。だが県の調査によると、広島を訪れる観光客の62・3%は「カキを食べることを楽しみにしている」のに対し、「観光客にカキを最もおすすめする」と答えた県内在住の人は1・7%にとどまる。県はカキの魅力を県民に再認識してもらい、観光客に広めてもらおうと、カキを使った新たな看板メニューの開発に乗り出した。
県が主導し、料理人やカキ生産者らで立ち上げたチーム「牡蠣(かき)食う研」が開発に着手。素材や揚げ方にこだわった新しいカキフライを開発した。
試食した湯崎英彦知事は「かんだ瞬間に海の香りが広がった。はじめて食べる味」と驚いた様子。「広島が観光客に自信を持っておすすめできるカキ料理として浸透してほしい」と期待を寄せた。