仁川市が秋夕(チュソク、中秋節)連休期間、全ての国民を対象に沿岸旅客船の運賃を無料にする支援を行っていることから、島の住民が被害を訴えている。
無料の乗船券を得ようと観光客などが殺到し、帰省する家族や親戚が乗船券を買えなくなっているからだ。
仁川市は今月11日から15日まで、仁川港旅客ターミナルを利用して仁川の島を訪れる人には、仁川市民はもちろん、それ以外の地域に住む人も旅客船を無料で利用できるよう支援する。
この事業は「秋夕期間、全国民仁川旅客船無料乗船事業」と呼ばれている。仁川市の関係者は「島の地域の帰省客に便宜を提供し、同時に仁川の島観光を活性化する目的」と説明した。
この事業は昨年の秋夕に初めて実施された。今年この事業に投入される予算は11億ウォン(約1億円)で、5000人を支援する計画だ。
仁川から船で4時間かかるペンニョン島を往復する運賃は、成人1人当たり13万3000ウォン(約1万2000円)となっている。
昨年も実施されたが、初めてだったためか、仁川以外の地域から来る観光客はあまり多くなかった。
ところが今年はうわさを聞いてやって来た観光客で乗船券の一部がすでに売り切れてしまった。
秋夕連休前日の11日と秋夕前日の12日は仁川からペンニョン島に向かう旅客船のチケットが売り切れとなり、連休最終日の14日と15日もペンニョン島から仁川に戻る船のチケットはもう手に入らない。
通常は仁川とペンニョン島を運航する旅客船は1日3便で、座席数は1347ある。
仁川市と海運組合は船会社と協議し、ペンニョン島行きの旅客船を2便(874席)増やしたが、それでも足りない状況だ。
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