「一国二制度」を提唱する理由

玉城知事は、これからの沖縄をどう見据えているのだろうか。玉城知事は国会議員時代も含め、
「一国二制度を取り入れるべき」という発言をしてきたことがある。
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190512-00010002-bfj-soci&;p=2
「独立したがっている」などと、時として批判に晒されることもある言葉だ。
知事の真意は、どこにあるのか。

「日本から離れたいというわけではまったくありません。沖縄県はアジアに開かれている地理的優位性がある。
特別州のように、一国二制度的に財源や権限が付与されて、自立経済に向けた自立型の発想ができれば、
投資やヒト、モノの入り口として、日本を牽引する形で優位性を発揮できると思っているのです」
「日本がアジアに進出していく基盤を、沖縄につくっていけるかもしれません。沖縄がどうアジアや
世界に手を伸ばして、日本にとって役立っていけるのかを考えているんです。そのために、
沖縄の力、ポテンシャルを発揮する環境を整えていただきたい」

さらなる基地負担軽減を目指し、沖縄が日本におけるアジアとの経済・人材交流の中心になるために、何ができるのかーー。

かねてから「アジアのダイナミズムを取り入れたい」と述べてきた知事は今後、複数の専門家による
諮問機関「万国津梁会議」を設置し、これからの沖縄について、ビジョンを練る構えだ。6月上旬にも初めての会議を実施する。

1時間近くにおよんだインタビューの最後。玉城知事はこう、笑顔を見せた。

「私はひとりのウチナーンチュであり、日本人であり、ましてや父親はアメリカ人ですから。
文字通りダイバーシティーを体現しながら、沖縄を世界に向けて発信していきたいと思っているんですよ」