3か月近くにわたり抗議活動が続く香港で、8日、アメリカに対し、香港政府に圧力をかけるよう呼びかける
デモ行進が行われ、大勢の市民がアメリカ総領事館前で支持を訴えました。
香港では今月4日、政府トップの林鄭月娥行政長官が容疑者の身柄を中国本土にも引き渡せる条例改正案の
撤回を表明したあとも、市民の間で政府や警察に対する反発が収まらず、連日、抗議活動が続いています。
8日は香港島の中心部の公園に若者や家族連れなどが集まり、アメリカに対し、香港政府に圧力をかけるよう
呼びかけるデモ行進が行われました。
アメリカ総領事館の周辺の道路では、大勢の警察官が警備にあたり、ものものしい雰囲気となる中、
集まった人たちは「香港の自由を守るためにたたかおう」とか、「香港の抗議活動への支持を」などと
声をあげていました。そして、アメリカの議会で香港の民主主義や人権を守るための法案を可決してほしいと
求めました。
参加した50代の男性は「香港政府は市民の意見を聞いてくれないので、政府に圧力をかけるためには、
国際的な協力が必要だ。民主主義を求める人たちは香港とともに立ち上がってほしい」と話していました。
一方、近くの地下鉄の駅では黒い服やマスクを身につけた若者たちが、鉄パイプでガラスを割ったり、
入り口に石やゴミを投げ入れたりしていて、一時的に駅が閉鎖される事態となっています。
香港では9日以降も、各地で抗議活動が呼びかけられています。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20190908/k10012069321000.html