第2次世界大戦の火ぶたを切ったドイツのポーランド侵攻から、1日で80年。この節目の年に、両国間で戦争賠償をめぐる論争が表面化している。
くすぶる戦後処理の問題に、ポーランドのドイツや欧州連合(EU)との距離感の変化が重なり、外交問題として噴出した形だ。

「今日までドイツから大戦中の残虐行為への適切な賠償を受けていない」。
ポーランドのモラウィエツキ首相は8月、独紙のインタビューで断言した。正式な請求はしていないが、議会の委員会が1日にも被害額の試算を公表する。
地元メディアによると、8500億ドル(約90兆円)との試算が出る可能性もあるという。

独の戦後処理はホロコーストなどナチスの犯罪への個人賠償が中心。
各種試算があるが、総額は700億ユーロ(約8兆2000億円)を超えるとみられる。

独・ポーランド、賠償で論争=侵攻80年、90兆円試算も
https://www.jiji.com/jc/article?k=2019083100378&;g=int