南海電鉄の特急「ラピート」の台車に長さ約14センチの亀裂が見つかった問題で、通勤電車の台車でも2014年度以降、10カ所以上の亀裂を確認していた。
最大は17年2月の45センチで、今年3月にも、30センチと5センチの亀裂が見つかっていた。いずれも国土交通省近畿運輸局には報告しており、大事故につながりかねない「重大インシデント」には認定されていないという。
南海によると、3月19日の定期検査中、「2000系」の台車1台ずつに各1カ所の亀裂が見つかった。ラピートのモーターと台車を溶接する部分とは異なり、台車中央部で左右をつなぐ「横はり」の天板に亀裂があった。
広報部は「走行時に発生した力が一部に集中したためとみられる」としている。
17年2月確認の亀裂は「1000系」の台車1台に45センチ、30センチ、もう1台に20センチの計3カ所。
いずれも「横はり」の亀裂で、同社の「CSR報告書(安全報告書)」では「走行時に発生した力が繰り返し加わり、台車内部に亀裂が生じ、表面に表れた」と公表していた。【高橋昌紀】
https://news.yahoo.co.jp/pickup/6334964