米軍基地引き取り運動の理論書といわれる野村浩也広島修道大学教授の著作「無意識の植民地主義 日本人の米軍基地と沖縄人」の復刊(松籟社)を記念したトークイベントが25日、那覇市のジュンク堂書店那覇店で開かれた。

同書は2005年に発刊されているが増補と解説を加えて14年ぶりに復刊された。約70人が駆け付け、沖縄県への基地集中の背景にある日本人の「植民地主義」と基地問題の解決に向けた意識変革の必要性などについて考えを深めた。

野村氏は「沖縄県の基地集中が現在も続くのは日本人の植民地主義により、差別が制度化されていることが背景にある」と説明。
その上で発刊後、各地で基地の引き取り運動が起こっていることに触れ、「日本人の中で差別をやめたいという人が増えてきた。ぜひ基地を引き取ることで差別をやめてほしい」と強調した。

同書では解説を寄せ、聞き手を務めた松永勝利琉球新報読者事業局特任局長・出版部長は「東京出身の自分にとって、初読は自覚のない差別意識を突き付けられつらい読書体験になった。
だが指摘は正論だ。日本人、新聞記者として沖縄にどう向き合うか方向性を明確にしてくれた」と振り返った。

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