韓国の仮想通貨取引所、97%が破たん危機
取引量不足、黒字は1取引所のみ。ブロックチェーンプロジェクトの海外流出も
浦上 早苗
2019年8月20日 12:22
韓国の仮想通貨取引所の97%が、取引量不足のため経営破たんの危機にさらされていることを、
韓国メディアBusiness Koreaが報道した。
Business Koreaは取引量の面で世界のトップ100に入る韓国の仮想通貨取引所は5〜6しかないと指摘。
2017年に営業を開始したCoinnestが2019年4月、取引量減少を理由に閉鎖したことや
2019年1月にローンチしたばかりのPrixbitも7月に閉鎖を発表し、批判を浴びたことを紹介した。
2017年末時点では、世界の取引量の20%を占めていた韓国の取引所だが、2018年以降環境が激変。
Business Koreaは以前にも、2018年に黒字だった取引所がUpbitのみだったことを報じていた。
取引量不足は、韓国のブロックチェーンプロジェクトの海外流出という悪循環にもつながっている。
報道によると、海外の取引所でプロジェクトの上場を目指す韓国スタートアップが増加しており、
海外の取引所も韓国ウォンに対応するなど、韓国スタートアップの取り込みを図っている。
特に韓国対応を強化しているのは、Binance LabsとBW.comだという。
BW.comには既に複数の韓国プロジェクトが上場。
Binance Labsは韓国のブロックチェーンプロジェクトを直接支援し、スタートアップにアピールしている。
報道によると、MediblocやTemcoのように、韓国の取引所に上場している企業が、
米国、シンガポールの取引所にも上場するケースも出ている。
https://crypto.watch.impress.co.jp/docs/news/1202173.html