19日の債券市場で米国債イールドカーブは逆転から遠ざかった。
米政府が100年債の発行を検討していることが分かり、長期債に売りが出た。
米国債利回りは先週、長短が逆転する逆イールド現象が発生。リセッション(景気後退)が12−18カ月後に迫っているのではないかとの議論を呼んだ。
19日には10年債と30年債の利回りが短期の債券よりも大幅に上昇し、イールドカーブはスティープ化した。
米財務省は16日に、50年債または100年債を発行する可能性について投資家の意見を聞く方針を明らかにした。
政府が近い将来に米国債の最長年限を現在の30年から引き上げる可能性は低いものの、
50年債や100年債が発行されれば米国債イールドカーブの形状を恒久的に変えることになると、債券トレーダーらは述べた。
19日は欧州でも、ドイツ政府が財政出動を準備しているとの関係者情報を背景に、30年債の利回りが上昇した。
米国債、逆イールドから遠ざかる−米財務省が100年債発行を検討
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2019-08-19/PWHG0J6KLVR601