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JR桐生駅の北にある桐生が岡動物園は、昭和28(1953)年に開園した群馬で唯一の公立動物園。入園無料(年中無休)でキリン、ライオン、カンガルー、カピバラ、ペンギン、フラミンゴなど約100種類の動物たちを飼育展示しています。
今回は平成29年に新装されたライオン舎で暮らす一家を紹介します。27年に富士サファリパーク(静岡県裾野市)から入園した同い年のカップル、4歳の雄「チャコ」と雌の「ライラ」。
2頭から生まれた雌の「シルク」と「つむぎ」の4頭です。もう1頭、「オリト」という雄がいたのですが、昨年8月、旭山動物園(北海道旭川市)に移りました。
ライオンは周囲を見渡せる小高い場所を好みます。新しくなったライオン舎はガラス越しに観覧スペースを設け、近くから観察できるようになりましたが、木を渡したベッドは一家のお気に入りのポジションになっていて、寝ている姿も目の前で見ることができます。
写真を見ると、占領しているのは子供の方で、パパのチャコは場所を譲っています。ライオンも意外と子に甘く、じゃれついてきても好きにさせたりしています。
ライオンは狩りをする時のために無駄なエネルギーを使わず、1日のほとんどを寝て過ごしますが、そこは百獣の王。寝ている姿も目の前で見ると迫力があります。ライオンの寝室を覗くことができる窓からは、室内の親子の様子を、ご覧いただけます。
子供たちが生まれたのは一昨年夏。父と母になったチャコとライラは入園当時のあどけなさもなくなり、すっかり大人になりました。シルクとつむぎも順調に成長しています。
動物園は動物の姿や行動を実際に観察することができる実物教育の場です。当園にはライオンの親子のほか、池の上が展示場となっていて自由な行動が面白いクモザルも見どころ。水族館では、ピラニアやワニなど水辺や水中の生き物の暮らしも見ることができます。
隣接する「桐生が岡遊園地」と併せて楽しく利用してください。(桐生が岡動物園園長 斎藤隆浩)
■桐生が岡動物園 桐生市宮本町3の8の13▽開園時間=午前9時〜午後4時半▽入園無料▽年中無休▽JR桐生駅から徒歩20分、上毛電鉄西桐生駅から同15分