日本の韓国輸出規制により工作機械を日本製から他国製に入れ替えようという意見が韓国内で出ている。

業界によると現在の工作機械メーカーはほとんどが日本のファナック株式会社のものを使用しており、
そのシェアは韓国内で90%にもなる。精密加工に必要なCNCモジュールもファナックが韓国内シェアを半分以上を占めている。

日本が工作機械のオペレーティングシステムや精密CNCモジュール、中核部品などの韓国の輸出を規制しても代わりはあるという。
オペレーティングシステムやCNCは、ドイツのシーメンス(Simens)社の製品で代替が可能であり、
サーボモータのような精密部品もドイツ、アメリカなどで代替が可能だという立場だ。業界関係者は、
「ファナックCNCモジュールは、ドイツのシーメンスが製作したモジュールあるいは国内メーカーのモジュールなどで代替が可能である」と語った。

しかし、数十年間慣れた日本のシステムと部品を突然変えるとなると工作機械が使用されている産業現場の混乱は避けられないどころか、
精密さも変わって来るという。
業界では「日本のオペレーティングシステムとCNCモジュールを置き換えることができますが、
数十年間、日本のシステムで作業をしてきた現場の立場では、新しいシステムを学ばなければならない煩わしさがある。
これに加えて、物理的距離が遠いドイツやアメリカでシステムを置き換えることになれば、コストの上昇、AS遅延などの問題もある」と述べた。

また別の関係者は「日本が輸出規制しても、ファナックは特別一般包括許可を活用して韓国への輸出に大きな支障がない」と述べた。

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