中国メディア・海外網は15日、「上海の『聖地』に押し寄せた韓国人、日本の経済侵略への抵抗を宣誓」と題した記事を掲載した。
記事は、韓国・聯合ニュースの報道を引用。「日本が韓国に対して輸出管理を強化し、両国間の緊張がエスカレートしたことを受け、韓国人が次々に日本旅行をボイコットしている。
少なからぬ観光客が抗日スポットの集中する上海へと行き先を変え、大韓民国臨時政府旧址が多くの観光客にとって『聖地巡礼』の第一候補となっている」と説明した。
上海・新天地にある大韓民国臨時政府旧址は、1919年に日本の朝鮮植民地支配に対抗する三・一独立運動が起こった直後から、朝鮮独立を掲げる朝鮮人らが運動の拠点とした場所だ。
記事によると、旧址は90年に上海市によって区レベルの重要文物保護単位に指定され、93年の4月の一般開放開始以降は修復や拡張が施された。15年の9月4日にはリニューアルオープンにあたって朴槿恵元大統領が式典でテープカットに臨んだ。
記事は、「普段から、さまざまな年代の韓国人が1日に700人ほどこの旧址を訪れている。しかし、日本が突然『経済的挑発』を開始して日韓関係を断崖絶壁に追いやってからは、訪問者数は毎日1000人を超えている」と紹介。
74周年となる「光復節(日本からの解放記念日)」を翌日に控えた14日午後には、韓国からの団体客が旧址前で記念撮影をし、「大韓民国、がんばれ!」と口を揃えて叫んでいたという。
訪れた韓国人観光客からは、「私たちは飛行機に乗って快適に上海を訪れることができる。しかし、当時民族の独立を掲げた先人らは憤りで胸をいっぱいにしながらここまで亡命してきたのだ」
「大韓民国臨時政府が成立して100年になる今、日本から2度目の侵略を受けている。今回こそは、韓国が勝利を収めることを願っている」などいった声が聞かれたという。

http://www.japohan.net/archives/23850