沖縄戦の戦没者などを追悼する慰霊塔の管理状況を県が調査した結果、前回、7年前の調査に比べて管理者不明の塔が1.6倍増え、遺族の高齢化が進む中、管理の難しさが浮き
彫りになりました。
県は沖縄戦の戦没者などを追悼する慰霊塔が、どのように管理されているか調査を行っています。
このほど平成30年度に行った調査結果を公表し、それによりますと、県内の慰霊塔442基のうち、管理者が不明となっているものが62基と全体のおよそ14%でした。
前回、7年前に行った調査では、管理者不明の塔は38基となっていてその数は1.6倍増えたことになります。
管理者不明の塔が増えた要因について、県は前回の調査に比べて管理者へ連絡が取れないケースが相次いでいることから、遺族などの高齢化を挙げています。
また、塔を管理する遺族会などからは、今後の課題として後継者不足や塔の修繕費の確保などを挙げていて、管理を続けていく上での難しさが浮き彫りとなりました。
県保護・援護課は、「今後、管理者不明の塔がある自治体や周辺の住民と話し合いを行うなどして適切な塔の管理のあり方について検討していきたい」としています。
https://www3.nhk.or.jp/lnews/okinawa/20190816/5090007450.html