日本と中国、韓国の3か国による外相会議が、今月下旬に中国で開かれ、北朝鮮の非核化について協議するほか、対立が深まる日韓の個別の会談も開催する方向で調整されていて、「徴用」をめぐる問題や輸出管理について議論が行われる見通しです。
河野外務大臣と中国の王毅外相、それに韓国のカン・ギョンファ(康京和)外相の3か国による外相会議は、3か国の首脳会議が年内にも開催される方向で調整されていることを受けて、今月21日にも中国の北京郊外で開かれます。
会議では、北朝鮮が短距離弾道ミサイルなどの発射を繰り返していることを踏まえて、朝鮮半島の非核化の実現に向けた対応などを協議する見通しです。
一方、この会議に合わせて、日中、日韓の個別の外相会談の開催も調整されていて、2国間の懸案事項が協議される方向で調整されています。
実現すれば、日韓の外相会談は、今月1日にタイで行われたあと、期間を空けずに再度、開かれることになり、外務省としては両国の対立が深刻化する中でも、外交当局間での意思疎通を継続することは重要だとしています。
日本側は、太平洋戦争中の「徴用」をめぐる問題で、韓国側に国際法違反の状況を速やかに是正するよう重ねて求める方針で、韓国側が反発している日本の輸出管理に関しても議論が行われる見通しです。

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20190807/k10012025281000.html