‪拘束中の露反体制指導者が入院「毒盛られた可能性」
https://www.sankei.com/world/news/190729/wor1907290021-n1.html

【モスクワ=小野田雄一】9月に予定されるモスクワ市議会選の不正疑惑をめぐり、27日にモスクワで行われた抗議デモを組織したとして拘束されていた反体制派指導者のナワリヌイ氏が28日、
「急性アレルギー反応」を起こし病院に緊急搬送された。同氏の広報担当者が同日、ツイッターで明らかにした。命に別条はないとみられる。

ナワリヌイ氏の症状について過去に同氏の治療を担当したことがある医師は、「彼にアレルギーはなく、
第三者により毒性のある物質を皮膚や粘膜に付着させられた可能性が否定できない」との見方をフェイスブックで示した。

広報担当者によると、ナワリヌイ氏は28日朝、顔の腫れとじんましんを発症。急性アレルギー反応と診断され、搬送された。
インタファクス通信は搬送先の病院の話として、同氏は快方に向かっていると伝えた。

ナワリヌイ氏は、当局の許可なく行われた27日のデモへの参加を呼びかけたとして、24日に治安当局に逮捕された。
その後、禁錮30日を言い渡され、拘束されていた。

モスクワ市議会選をめぐっては、ナワリヌイ氏周辺の活動家ら10人以上が立候補登録に必要な有権者の署名5千人分を市選管に提出したが、
市選管は署名の偽造を理由に登録を却下した。しかし、有効な署名が故意に無効にされていた疑いが浮上。
活動家らの呼びかけで抗議デモが続いており、27日のデモでは参加者1千人以上が拘束された。