北陸新幹線の県内延伸に伴い、JRから経営が分離される並行在来線について、運営を担う第3セクターの準備会社が、8月13日に設立されることになりました。
2023年春の北陸新幹線の県内延伸に伴いJR北陸本線は、石川県境から敦賀までの経営がJRから分離され、県や自治体などが出資する第3セクターに移管されます。
26日は福井市で県と沿線の7つの市と町などが参加する協議会が開かれ、並行在来線を運営する第3セクターについて議論が行われました。
この中では第3セクターの当面の運営に必要なおよそ20億円については県が7割にあたる14億円を自治体と民間が残る3割を出資することを正式に決定しました。
県の試算では第3セクターは開業10年後には15億円の赤字が見込まれることから、今後、収支の改善策を検討していくことを申し合わせました。
杉本知事は「赤字の補てんは自治体と共有すべき課題だ。福井らしいやり方で収支の改善を検討したい」と話していました。
このあと開かれた非公開の話し合いで第3セクターの準備会社の設立が正式に8月13日となったことが報告されたほか、第3セクターの出資に新たに北陸電力と福井銀行が加わ
ることが決まったということです。
準備会社の概要が正式に固まり、今後並行在来線のありかたについては議論が加速するとみられます。
https://www3.nhk.or.jp/lnews/fukui/20190726/3050002611.html