ところが、その発言も次第に変化していく。対象が「他者」に向き、後進の育成を念頭に置いた発言などが増えてくるのだ。
「人間にとって大事なことは、学歴とかそんなものではない。他人から愛され、協力してもらえるような
徳を積むことではないだろうか。そして、そういう人間を育てようとする精神なのではないだろうか」
(『定本 本田宗一郎伝― 飽くなき挑戦 大いなる勇気』中部博、三樹書房)
「人を動かすことのできる人は、他人の気持ちになれる人である。そのかわり、
他人の気持ちになれる人というのは自分が悩む。自分が悩んだことのない人は、まず人を動かすことはできない」
(『評伝本田宗一郎―創業者の倫理と昭和ものづくりの精神』野村篤、青月社)
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