中国外務省は22日、華春瑩副報道局長(49)が局長に昇格したと発表。女性として初の報道局長となる。
「こわもて」とも「意外に気さく」とも称される華氏が、中国外務省の「顔」としてどう振る舞うかが注目される。
中国メディアによると、華氏は中国・江蘇省出身で地方幹部の家に生まれ、地元の南京大学を卒業後、
外務省で主に欧州畑を長く歩み、2012年から外務省で5人目の女性報道官となった。
中国外務省は、平日は毎日記者会見を開く。外国人記者から中国政府に批判的な質問が出ると、
「わが国は法治国家であり、そうした指摘はまったく当たらない」と強く反論し、中国と利害が対立する国に対しては厳しい言葉で非難する。
日本のメディアが取材妨害を抗議した際は、「日本政府は自国の報道機関が駐在する国の政府に協調し、客観的に報道するよう教育するべきだ」と発言した。
一方で、2017年12月の「パンダ問題」では気さくな一面も見せた。
日本人記者が「東京・上野動物園でパンダのシャンシャンが公開されましたが、コメントを」と英語で質問したところ、
当時の日本外務省事務次官で、中国語で「杉山(Shan Shan)」と発音する杉山晋輔氏に関する質問と勘違いし、
「日本が中国とともに、4つの共通認識と4つの共同文書に照らし、問題を適切に処理するよう希望する」と回答。
会場ではしばらく不思議な沈黙が流れ、中国人記者が「多分、パンダのシャンシャンの質問だと…」とフォロー。
華氏は「ああ、そのシャンシャン!」と声を上げ、自分の勘違いにしばらく笑いがおさまらなくなった。
https://www.straitstimes.com/sites/default/files/articles/2018/01/31/ST_20180131_WSCHINA13A_3727191.jpg
https://www.afpbb.com/articles/-/3236693