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選挙が行われるたびに各種の噂が出回るのが、「組織票」と不正の有無に関する話題だ。
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このたび当サイトでは、ある大手の労働組合の関係者に接触し、内部資料を入手することに成功した。
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情報提供者が関わっている組合では、組合が支持する人物を応援してくれる「支持者」集めが今春の時点で
始まった。事前運動と見なされないように、組合が支持する人物を「応援する」という体裁で支持者を集める。
組合員は指定された用紙に、支持者となる人々に署名してもらう。代理署名も可能だ。
支持者を募る際の注意点が、用紙の欄外に記されている。署名に先立ち、労働組合が支持する人物の事務所や
組合から支援・協力の連絡が来ることなどを、支持者となる人に伝えて同意を得なければならないという。
その上で、署名してもらう。最後に、組合員は同意を得たことをチェック欄に記入し、署名してくれた人に控えを渡す。
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選挙期間を迎えると、「投票促進・投票済チェック表」が組合員に配布される。「『支持者』に投票を呼びかけ、
投票済みになるまで促進していただき、支持者全員が投票予定の確定・投票済みになりましたら、分会長に
提出してください」と書かれている。
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「投票促進」といっても、あくまでも「投票行為の呼びかけ」であり、特定の候補者への投票の依頼ではないという
位置づけだ。組合員に宛てた文書では、投票用紙には個人名を書くこと、期日前投票を促すことなどの呼びかけも
徹底するように指示している。
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組合が投票の促進を徹底するよう発破をかけすぎることに反感を持つ人もいるという。特に若い人々は、支持者への
投票の確認やその結果をチェック表に記して提出することを「面倒くさい」と言っているそうだ。
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記事全文と画像一覧 https://tanteifile.com/archives/16929