平良西原地域で17日、昔からの伝統行事「6月フッビューイ」が執り行われた。
神女役のツカサやナナムイ(満48〜55歳)と呼ばれる組織の男性たちが由緒ある聖地の御嶽に神酒やごちそうを供え、旧年中の五穀豊穣(ほうじょう)、子孫繁栄、無病息災などに感謝し、向こう1年間の西原地域のさらなる発展、豊作・豊漁などを願った。多くの参加者は、酒を酌み交わし、伝統行事の継承を誓い合い盛大に祝った。
旧暦の6月フッビューイは粟の収穫祭の一種。昔首里王府に無事に粟を全納したことを祝った行事とされる。
この収穫祭はウハルズ御嶽やナイカニ御嶽で行われた。
西原字長の渡久山英隆さん(69)は「かつては五穀豊穣とは言わないで、ダーズヌウフユー(畑の大富=穀物)と言っていた。
粟や米で作った神酒をフゥヤグミ(畏れ多い偉大な神)に供え、豊作や子孫繁栄などを感謝した」と説明した。
ナナムイを代表して仲間善栄さん(55)は「西原ズマ(集落、人里、村の意味)の五穀豊穣、子孫繁栄を願った。これからも大事な行事なので継承し発展させていく」と語った。
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