東海地区の建設業界団体の会長を務める伊藤順一さん。少なくとも10年近くは仕事に困らない状態である反面、ひっ迫する人手不足が課題だと言います。
「今、外国人実習生は5万人くらいいるが、もう5万人入ってこないと我々の仕事は賄えない」(東海建設躯体工業会 伊藤順一会長)
業界として好調な景気を支えるだけの十分な人材確保の支援を国に求めています。
去年1年間の売上高が、日本企業として初めて30兆円を超えたトヨタ自動車。愛知県にはトヨタ自動車の下請けのグループ企業だけで、全国最多の7000社以上が集まっています。
愛知県東郷町の「今池工業」は自動車部品の加工を手掛けています。下請け企業に景気が上向いている実感はあるか聞いてみると…
「実感はありません。景気のいい時でも、私たち4次(下請け)メーカー、5次メーカーからすると、なかなか下りてこない」(今池工業 大湊一毅社長)
自動車部品の価格が抑えられ、しわ寄せが下請け企業に及ぶ一方で、人件費を下げるわけにはいかないのが現場の苦悩です。そのため、パートや外国人などに頼っています。秋に控えた消費増税への不安もよぎります。
名古屋の中心街・大須で、名物の「250円弁当」が人気、安さが売りのスーパー「サノヤ」。
「そんなに景気が上がっているという感じはしない。消費者と直接商売しているので“財布の紐”は僕らはよく分かる。食品だと切り詰める部分も出てくる」(生鮮食品館サノヤ 松浦和久店長)
景気にプラスの実感ができない一方で、気がかりなのは消費増税です。看板商品の250円弁当が値上げすることはあるのでしょうか?
「今まで企業努力でやっているので、今後も企業努力で乗り切りたい」(生鮮食品館サノヤ 松浦和久店長)
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