当時14歳の養女と自宅で性交を繰り返したとして監護者性交等罪に問われた男性(38)に対し、福岡地裁(溝国禎久=
よしひさ=裁判長)は18日、「養女の証言は信用性に疑問がある」として無罪(求刑・懲役9年)の判決を言い渡した。
公判で、弁護側は養女に知的障害があることや、男性が勉強で厳しく指導したり、娯楽を制限したりするなど
養女にうそをつく動機があったことを指摘し、「養女の創作話でないと、説明できない」と無罪を主張していた。
判決は、養女の証言について「実際に体験しなければ供述できないと言えるほどの具体性や迫真性が認められない」と
指摘。証言通りであれば、家族5人が寝ている部屋で男性が性交を繰り返したことになるが、
「誰にも悟られずに長期間性交を繰り返すことは考えがたい」とした。
福岡地検の小弓場文彦次席検事は「判決内容を精査し、上級庁と協議して適切に対応したい」とのコメントを出した。【宗岡敬介】
https://mainichi.jp/articles/20190718/k00/00m/040/178000c