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ツタンカーメン像、6億4400万円で落札 エジプトは競売中止要請
【AFP=時事】古代エジプトの少年王、ツタンカーメン(Tutankhamun)の3000年前の頭像が4日、
英ロンドンで競売にかけられ、474万6250ポンド(約6億4400万円)で落札された。珪岩(けいがん)でつくられた
高さ28.5センチのこの像の競売をめぐっては、エジプト政府が激しく抗議し、近年で最も物議を醸した競売となった。
落札者に関する情報は公表されていない。
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190705-00000011-jij_afp-int
英競売大手クリスティーズ(Christie's)のロンドン競売場前には十数人が集まり、エジプト国旗を振りながら
「密輸された古美術品の取引をやめよ」との文字を掲げて抗議活動を行った。
エジプト元考古相のザヒ・ハワス(Zahi Hawass)氏はAFPの取材に対し、この像が1970年代にカルナック神殿
(Karnak Temple)から「盗まれた」とみられるとの見解を示している。
エジプト外務省は英外務省と国連教育科学文化機関(UNSECO、ユネスコ)に競売の中止を求めて介入を要請していた。
しかし、こうした介入が行われることはまれで、売り手が品物を合法的に入手したかが論争中であることが
明らかな場合に限って行われる。
クリスティーズによると、この像の所有者の記録で最も古いのはドイツのトゥルン・ウント・タクシス
(Thurn and Taxi)侯爵家のヴィルヘルム(Wilhelm)王子で、1973〜1974年に所有していたという。