フランスの捜査当局は3日、自動車大手ルノーのカルロス・ゴーン前会長が2016年にベルサイユ宮殿で結婚披露宴を開く際に会社資金を不正使用した疑惑の捜査で、パリ近郊ブローニュビヤンクールにあるルノー本社を家宅捜索した。地元メディアが伝えた。
ルノーの報道担当者は捜索の事実を認め「当局に十分協力する」とコメントした。
疑惑はルノーの内部調査で見つかり、当局は2月、ルノーからの通報を受けて捜査を開始した。
ルノーが宮殿の修復を財政支援する230万ユーロ(約2億8000万円)のメセナ契約の対価の一部として、ゴーン前会長が宮殿を無償で使用した状況に関し、背任や会社資産乱用の罪に当たるかどうか調べている。
宮殿の使用料は本来5万ユーロに上る。(共同)
https://www.sankei.com/world/news/190703/wor1907030021-n1.html
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