日本に来る前「とてもいい人」と聞いていた社長は、実際に働いてみると小遣いを渡す代わりに愛人になるよう迫ってきました。
断っても足やおしりを触られ、ただただ恐怖でしかありませんでした。ふるさとのベトナムに逃げたいと思っても、
パスポートも通帳も会社に取り上げられ、逃げることはできませんでした。彼女は、憧れていた日本を「もう嫌いになりました」と漏らしました。(青森放送局記者 吉元明訓)
(中略)
パスポートも通帳も取り上げられた
それでも日本で働くことに期待を抱いていた彼女ですが、その期待は実習先の会社であっという間に打ち砕かれました。
「あなたたちが逃亡したら、会社が損をする。だから皆さんから20万円預かります」
会社の役員は、実習生たちを前にこう伝え、彼女たちの給料の一部は強制的に会社側が預かることになりました。
それだけでなく、パスポートも通帳も取り上げられてしまいました。
当然、こうした行為は、労働基準法や技能実習生の保護に関する法律で禁止されています。彼女たちは、事実上、軟禁されたも同じでした。
愛人になれ
「俺の彼女になれ」会社の社長が突然言ってきました。
彼女に小遣いを渡す代わりに愛人になるよう迫ってきたのです。
「嫌です」と断ると社長は怒りました。
それにもかかわらず社長は彼女の足やおしりを触り続けるようになり、ただただ恐怖でしかありませんでした。
愛人になるのを断った腹いせかはわかりませんが、残業をさせてもらえなくなったともいいます。
給料が減ってしまうので、会社側に理由を尋ねると、逆に社長や役員から叱責を受けました。
「あなたの態度は会社として許せない」
「でも」と口に出すと、「でもじゃないよ!」とどなりつけられ、それ以上何も言えませんでした。
全文
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20190701/k10011971111000.html